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(3) むし歯の進み方と、治療について

とりあえず、写真をみてもらいましょう。


きれいな歯です。


むし歯が進むとどうなるのでしょうか?

右の写真は、右上の写真と違って歯の周りに黒く、歯がかけているのがいわかりますか?



もっと進むと歯のまわり全体が溶けてきます。


この写真では奥歯がむし歯になってきます。こうなるとちゃんと、噛むことができず、食事をとることも大変になってきます。


さて、むし歯はどうやっておきるのでしょうか?

右の図のように、食べものの中の砂糖が、口の中の細菌と一緒になって、ねばねばした物となり、それが歯につきます。

そのねばねばした物が多くなると、歯垢(プラーク)となり、その中で、細菌が歯を溶かす酸という物質をつくります。

その酸で、歯がとかされてむし歯となるのです。



これは奥歯を輪切りにしたイメージの絵です。歯の表面からむし歯が進みます。


象牙質までむし歯がすすみました。


象牙質に達した程度の臼歯のむし歯の治療例です。

左上の写真の黒くなっているところがむし歯です。

この歯では見た目ではそんなに大きくありませんが、奥で広がっています。

むし歯に感染した歯の部分を削ったところが右上の写真です。

左下のように人工の詰め物を詰めて、右下のようにみがいて終了です。



象牙質に達した程度の前歯のむし歯の治療例です。

奥歯の時と同じようにむし歯に感染した歯の部分を削り、右下の写真のように人工の詰め物を詰めて終了です。




さらにむし歯を放置しておくと、歯の中の歯髄というところまで達します。


さらにむし歯を放置しておくと、歯の中の歯髄という部分を細菌は伝わって、根の先で、細菌の巣(膿のかたまり)を作ります。

さらに進むと歯ぐきが腫れたり、あごが大きく腫れたりします。

歯冠だけではなく、歯根の多くの部分を細菌に感染されてしまう(むし歯になる)と、あとは治療法がなく、歯を抜くしかなくなります。



歯髄まで細菌が達した時の治療の様子です。

右上の写真にあるような針で、細菌におかされた歯髄を細い針から太い針に変えていって、根の中をきれいにし、何回か通院してもらって、お薬を根の中にいれて交換、消毒した後、根の中を封鎖(根管充填)します。




しかしながら、この根の治療も完璧にできるわけではありません。

右の写真は歯の歯髄部分を黒く染め出したものですが、歯髄は縦だけではなく、横にも細くつながっている部分があることがわかります。

縦の部分には針が入りますが、横には針は入りません。

お薬を効かせて、なんとかする他、治療法がなく、根管充填でも十分にふさぐことができません。

そのためデットスペース(死腔)、つまり細菌が住む場所ができ、そこからまたむし歯がすすむ可能性があるのです。



根の治療をしたあとは、左上の写真のように、根の中に穴をあけ型をとり、右上の写真のように土台(心棒)を作って、歯にくっつけます。

その後、形を整えて、型をとり、歯の形をした冠をつくって、土体の上にかぶせて、つけてあげるのが今の一般的な治療法となっています。