中山均先生の「歯科用パノラマX線写真の理解のために」

中山均先生の「歯科用パノラマX線写真の理解のために」というソフトをご紹介します。

歯科の臨床的観点からあらためて整理し、従来の教科書等とは一線を画したわかりやすい構成になっていて、3000円と良心価格です。


・パノラマ断層撮影の原理や像の成り立ちについて、従来の紙版の教科書では難解だった内容も、アニメーションを使ってビジュアル的にわかりやすく説明

・頭蓋骨標本の写真とパノラマX線写真を比較しながら、重要な解剖学的構造を明示

・撮影の位置づけと画像への影響を説明

・読影にあたって問題となる、骨以外の軟組織や障害陰影についても説明

・上顎洞癌・上咽頭癌などの症例のパノラマ写真を解析し、どこを注意すべきか、歯科の臨床的観点からあらためて整理

・実際の臨床現場では重要な所見がなぜ見逃されるのか、どうすれば所見を拾うことができるかという問題意識に基づき、研修医を対象にしたユニークな「読影実験」の結果からこれを証明し、実践的な対策を提言


前書きより、

 実際の開業医の場で、上顎洞癌・上咽頭癌のような症例に遭遇することはきわめて稀です。しかし大学病院を受診するそれらの患者の多くは、ほぼ例外無く、開業歯科・医科などの一次医療施設を複数転々とし、所見が見逃されているのもまた現実です。
 機会は稀でも、こうした破壊的所見の可能性に留意した観察は、他の疾患の検出や、正常例のバリエーションの把握にもつながり、パノラマ写真のより深い理解にもつながるはずです。
 そのような問題意識に基づき、このスライドを作成しました。
 これを御覧になった後は、日常撮影されるパノラマ写真の見え方が変わってくると思います。
 さらに補足編として、臨床上しばしば遭遇する上顎洞根治術後およびその治癒不良過程である術後性上顎嚢胞についても解説しました。これらは正常解剖の把握だけでは読影困難なもので、これらの理解が、診断能力をより高めることができると思います。


価格:4,000円

動作環境:Windows版(ビューワソフト同梱)、Mac版(応相談)

購入方法:中山先生に直接Mailして下さい。
nakayama@jca.apc.org



中山先生のブログ:ナカヤマヒトシ通信





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