医科・歯科連携研修会「糖尿病とは、歯周病との関係は」
昨日の午後2時から6時半まで行われた、平成19年度 新潟県歯科医師会 第2回 医科・歯科連携研修会「糖尿病とは、歯周病との関係は」を聴講してきました。
昨年12月におこなわれた研修会の2回目です。
http://d.hatena.ne.jp/naito-dental/20071217
糖尿病は激増している病気で、歯周病とも関係します。
今回は、
山崎 和久 先生(新潟大学歯学部口腔生命福祉学科 口腔衛生支援学講座 教授)
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/public/YAMAZAKIKazuhisa_a.html
上村 伯人 先生(魚沼市(小出)の上村医院)
http://www15.ocn.ne.jp/~kami-iin/
中川 理 先生(三条総合病院内科)
http://www.kouseiren-sanjo.jp/naika.html
の3人の先生のお話を聞いてきました。
山崎先生からは主に歯周病と糖尿病の相互作用の話を聞きました。糖尿病は歯周病を悪化させるので、血糖のコントロールがとくに大事だと思いました。
また、糖尿病を有する歯周炎患者さんでは血中のTNF-αというサイトカインが上昇し、TNF-αはインスリンの働きを妨げてしまうので、糖尿病を悪化させる可能性があります。
糖尿病患者さんは、ぜひ歯科も受診して下さい。
血糖コントロールの影響は
- 治療前の歯周病は重症化の傾向あり
- 基本治療に対する応答性は血糖コントロールの良好な糖尿病患者さんとそうでない方と同等
- メインテナンスが不十分だと再発は早い
- プラークコントロールが確実であれば再発率は低い
との事でしたので、歯石を除去する基本治療を大切にしながら、プラークコントロールおよび短い間隔でのメインテナンスの重要性をお話して理解してもらう様にしていきたいと思います。
なお、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と歯周炎の関係もお話ししてもらい
- より多くの項目が該当するとより歯周組織破壊が大きい
- メタボリックシンドロームは歯周炎のリスクを上昇させる
とのことですので、メタボの方にも口腔内のメインテナンスの大切さを説いて行きたいと思います。
上村先生からは糖尿病全般について、中川先生からは臨床的な話を聞きました。この話は明日。
新潟市東区物見山 ないとう歯科医院