p2**非侵襲性歯髄覆罩(AIPC)

4月から新たに非侵襲性歯髄覆罩(AIPC)という治療法が保険で導入される事になりました。

http://f.hatena.ne.jp/naito-dental/20080302181238

これは、齲蝕(虫歯)によって発生する齲窩が大きく、感染した軟化象牙質を全て除去すれば歯髄が露出し、歯髄の除去に至る可能性がある深在性の齲蝕歯(臨床的に健康な歯髄を有する又は可逆性歯髄炎を伴う齲蝕歯)に対して、感染歯質を一部残し、無菌化、再石灰化及び修復象牙質の形成を促すための水酸化カルシウム製剤等を貼付し、感染部の治癒を図る技術のことです。

ちなみに3mixを使用すると保険外診療になってしまいます。

この治療法を算定する時は、

1.感染象牙質を部分的に除去した後、計画的に水酸化カルシウム製剤等を貼付し、歯髄の保存を図った場合に算定

2.非侵襲性歯髄覆罩を行った場合は3ヶ月間の経過観察を行う

            

        

3.非侵襲性歯髄覆罩を行った歯が抜髄となった場合は、抜髄に係る費用から低減する(1根管70点・2根管256点・3根管以上420点)

4.齲蝕処置16点は所定点数に含まれ別に算定できない

ことになっています。

これにより、虫歯が大きくて予後に不安がある場合のためにセメント(お薬)で埋めて様子をみる場合

・間接覆罩 25点(歯髄が出なかった場合)

・直接覆罩 120点(歯髄が出た場合)

・非侵襲性歯髄覆罩 150点

の3種類のいずれかを行うことになります。

非侵襲性歯髄覆罩を行った場合は、3ヶ月間の経過観察を行った後でないときちんとした詰め物等を作る事はできません。

また、感染した軟化象牙質を残して大丈夫かどうか心配な所もあります。

患者さんに虫歯の深さを説明し、治療法を選んで行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。

新潟市東区物見山 ないとう歯科医院

http://www.naito-dental.com