2024年3月23日 土曜日

今朝は曇りの新潟市東区です。

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今日は寝たきりの方の口腔内のケアについてお話ししたいと思います。
寝たきりの方は、口腔機能や免疫力などが低下しやすくなるため、日々の口腔ケアを適切に実施することによって誤嚥や感染症を予防することが重要になります。
⚫︎寝たきりの方の姿勢を調整する
口腔ケアを安全に行うためにも、まずは利用者さんの状態に合わせて体位を整えます。口腔ケアを実施すると、汚れや唾液が出て誤嚥しやすくなるため、誤嚥を予防しやすい姿勢でケアを行うようにします。
口腔ケアは、座位の姿勢が最も推奨されています。しかし座位がとれない方もいらっしゃいます。
このような事情がある場合、姿勢が安定する位置まで少しずつベッドの背を倒していきます。重要なのは、できるだけ体を起こしている状態のほうがよいということです。
口腔ケアを仰臥位やそれに近い姿勢で実施するのは、誤嚥などのリスクを高めてしまうため推奨されていません。
ベッドの背を倒すのは、姿勢が安定するところで留めるようにしましょう。
顎が上がると誤嚥しやすい姿勢になるため、ベッドの背を倒したあとは、枕などで顎を引いた状態になるようにします。また、起こした体がずり落ちないように、クッションを使って足先や膝を支えましょう。
⚫︎歯を磨くときの注意点
歯がある方の場合は、基本的に歯ブラシでブラッシングを行います。
寝たきりの方の場合、歯磨き剤は必要に応じて少量にします。量が多いと泡立ってしまい、口腔内を観察しづらくなり、歯磨き剤が残らないようすすぎ(ふき取り)を何度も行う必要があります。
歯ブラシは鉛筆を持つようにして軽く握ります。歯を磨く順番を決めながら行うと、磨き残しを防げます。
歯は一本ずつ磨きますが、歯だけではなく歯と歯肉の間もマッサージするように磨きましょう。
寝たきりの方は口腔乾燥から歯肉や粘膜の損傷が起こる場合があるので、口腔内の状態によって歯ブラシのかたさを変える必要があります。
⚫︎保湿の重要性
とくに寝たきりの方は口腔内が乾燥していることが多く、ひび割れや出血、痛みの原因となります。湿潤させることによって、粘膜に固まっている汚れが除去しやすくなります。
その場合、スポンジブラシやガーゼなどを使って口腔内の汚れを一緒に除去しながら湿らします。スポンジブラシ、ガーゼは水に浸したあと、十分に絞ります。水分を多く含んだままの状態だと誤嚥につながる恐れがあります。
それでは
皆様が健口でありますように

ぜひ読んでください。

当院の今日の予約受付は16時30分までです。
(当日予約は主に当日キャンセルがあった場合可能です。おおむね1週間くらい余裕をみての予約をお願いします。また、当日キャンセルがないようにご協力をお願いいたします)

新潟市東区物見山 ないとう歯科医院
TEL: 025-270-2218

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