2025年11月4日 火曜日
FDI国際歯科連盟 が「Consensus on Toothbrushing Visual Guide」(歯みがきの標準的な方法をまとめた図入り解説)を発表しています。
https://www.fdiworlddental.org/sites/default/files/2024-06/Consensus%20on%20Toothbrushing%20Visual%20Guide%20JUN24_0.pdf
田尾 耕太郎 先生が翻訳してくださったものを下記に示します。ぜひ、参考にしてください。
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【いつ・何回磨くか】
・寝る前は絶対
・+1日もう1回以上
・最低でも1日2回
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【何分磨くか】
・約2分が目安
・全ての歯面をカバーするために必要な時間
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【歯磨き後のうがい】
❌NG:水でブクブクうがい
⭕️正解:余分な歯磨き粉を吐き出すだけ
理由→フッ素を口腔内に残留させるため
【補足】
・小さいお子さんは必ず吐き出しを監督。(全部飲み込まないように)
・マウスウォッシュは歯磨き直後ではなく、別のタイミングで。
・手先が不自由な方は、磨く「前」に水ですすいで食べカスを除去するのがおすすめ。
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【子どもの歯磨き、いつから?】
答え:最初の歯が生えたら即スタート
・最初は柔らかい歯ブラシか布
・奥歯が生えてきたら歯ブラシに切り替え
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【いつまで見守る?】
答え:子どもが一人で完璧に磨けるようになるまで
小学校高学年でも親のチェックは必要です。「もう大きいから」は虫歯の元。磨けているかどうかは歯科医院で染め出してプロにチェックしてもらうのがベスト。
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【電動 vs 手動、どっちがいい?】
正直、どっちでもいいです。
大事なのは「使い方」。
高い電動歯ブラシ買っても、適当に当ててるだけでは意味なし。手動でも正しく磨けば十分効果あります。
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【ヘッドの選び方】
・小さめヘッド
・柔らかめ〜普通の硬さ
「硬い方がスッキリする」という人もいますが、歯茎を傷めるのでNG。
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【歯磨き粉のフッ素濃度、年齢別】
📌0〜6歳:1,000ppm以下
📌7歳以上:1,000〜1,500ppm
📌虫歯リスク高い人:2,800 or 5,000ppm(10歳以上限定)
📌矯正治療中(10歳以上):高濃度フッ素を治療期間中
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【歯間ケア】
歯ブラシだけでは、歯の表面の60%しか磨けません。
残り40%は歯間=デンタルフロスや歯間ブラシの出番。
【選び方】
・歯間が狭い→デンタルフロス
・歯間に隙間がある→歯間ブラシ
・ピンポイント磨き→ワンタフトブラシ
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【歯ブラシの保管】
・立てて自然乾燥
・使用後はしっかりすすぐ
・家族で共有しない(細菌移りますよ)
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【交換時期】
・3〜4ヶ月ごと
・毛先が開いたら即交換
・病気から回復したら即交換
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新潟市東区物見山 ないとう歯科医院
TEL: 025-270-2218
https://naito-dental.com 



