洗口剤

洗口剤は効くのか、患者さんに聞かれることがあります。

2008年歯周病の検査・診断・治療計画の指針によると、

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使用する洗口剤としては、プラーク形成抑制作用や薬剤の歯面への沈着作用を有する低濃度のクロルヘキシジン溶液の使用が効果的である。そのほか、フェノール化合物、ポピドンヨード、塩化セチルピリジニウム、エッセンシャルオイルなどがある。

歯周基本治療における使用としては、スケーリング後の歯周病原細菌の再増殖期間とされる2~4週間の継続的使用が有効である

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と書いてあります。

洗口剤はスケーリング(歯石除去)をした後2~4週間がいちばん有効の様で、クロルヘキシジン溶液(コンクールF)が効果的との事ですので、当院では歯周病の方への洗口剤はコンクールFをお勧めしています。

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その他のフェノール化合物(リステリンなど)、ポピドンヨード(イソジン液など)、塩化セチルピリジニウム(CPC)(薬用モンダミン、クリニカデンタルリンスなど)、エッセンシャルオイル(リステリン、マスティカ洗口液 など)は、効果が書かれておらず理解しにくい言い回しになっております。

なお最も大事なのは洗口剤ではなく、ご自分による歯磨き(歯ブラシ、歯間ブラシ)が肝要と思います。

参照

http://www.yokohama-perio.com/treatment/mouthwashes.html

洗口剤の中ではコンクールFをお勧めしているのですが、残念ながら、

・クロルヘキシジン溶液はショック症状が報告されている

・コンクールFの使用濃度では効果が低い

ため、あまり積極的にお勧めはしないのが現状です。

新潟市東区物見山 ないとう歯科医院   TEL: 025-270-2218

http://www.naito-dental.com

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