江部康二先生の「人類の食生活とテーラーメイド・ダイエット」

新潟市歯だよりで、平成19年3月17日県歯会館において行われた、京都高雄病院理事長 江部康二先生の「人類の食生活とテーラーメイド・ダイエット」の報告を読みました。

・戦後の社会情勢の変遷と食生活が日本人にもたらしたもの

食品の大量流通、大量保存、食品添加物の使用、密閉性の高い建築構造、花粉症・アトピーなどのアレルギー疾患の増加

・牛乳は日本人に必要か?

哺乳類で、離乳した後にも乳製品を飲むのは人間だけで、他の動物にはいません。アメリカの小児科医の多くが子供達に牛乳は少量にとどめるように指導している。高温、多湿の日本ではアレルギーの悪化につながる。

・糖尿病、肥満について

脂肪犯人説と言われていたがそうではなく、糖尿病、メタボリックシンドローム患者には、糖質制限食が最適。

・糖尿、肥満、メタボリックシンドロームの人の為の「糖質制限食十箇条」

1 魚介、肉、豆腐、納豆、チーズなど、タンパク質が主成分の食品はしっかり食べても良い。

2 糖質、特に白パン、白米、麺類及び菓子、白砂糖などの糖製糖質の摂取は極力控える。

3 主食を摂る時は、未精製の穀物が好ましい。(玄米、全粉粒のパン)

4 飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。

5 糖質含有量の少ない野菜、海藻、茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。

6 オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸は減らす。

7 マヨネーズ(砂糖なしのもの)やバターもOK。

8 お酒は蒸留酒(焼酎、ウイスキー)はOK。醸造酒(ビール、日本酒)は控える。ただし赤ワインだけはOK。

9 間食やおつまみはチーズ類、ナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。

10 出来る限り化学合成添加物の入っていない食品を選ぶ。

※ 脳がブドウ糖を一番消費するので、特に夕食や夜食に主食になる物を食べると太りやすい

牛乳は体に悪いって書いてあった「病気にならない生き方」に、食事の取り方等も似ているなと思いました。「病気にならない生き方」には果物はたくさん取った方がいいと書いてあった気がしますが、、、。